今回は、これから早稲田、野地木材、松田石油（代表：森本さん）が共同で解体とリノベーションを行う予定の遊木の空き家に行ってきました。

元々漁師をしていた空き家の持ち主ご一家は、漁師の引退を機に、駅周辺に移住しました。その後、空き家となったこの住宅を森本さんが買い取り、我々(早稲田)に「一緒に改修をしないか」と持ち掛けてくださったことがこのプロジェクトの始まりです。

熊野市駅から車で向かうこと約15分、深々と繁る草木の中を抜けると、小さな漁港が姿を現しました。休日ということもあり、港は息を潜めて、波の音と鳥の鳴き声だけが響いていました。

そんな漁港のちょうど中心、一際立派なRC構造の一軒家が改修する空き家です。

内装は木造を意識した造りとなっており、地上3階建てです。

玄関が2階のため、1階部分は地下室やガレージのような仕様となっていました。おそらく前まで住んでいた持ち主は、このガレージに漁師として使う道具などを入れていたのではないかと思いました。

続いて2階と3階を見てみると、とにかく部屋が多い！
2階にはリビング・ダイニング・キッチン以外にも部屋が2つ、さらに3階にも部屋が3つと大家族を想定した間取りとなっていました。

さらに、北側にはお庭や畑とバルコニーもあり、家庭菜園やBBQなどにも使えそうです。

今回は間取りと大まかな寸法の調査を行いました。間取りは一般的な住宅ですが、何せ部屋が多くて外部も充実しています。さらに2・3階から見える海の景色も、なかなかの絶景、これは今後のリノベーションでどう変幻させていくのか、楽しみですね。

早稲田大学創造理工学研究科建築学専攻高口研究室　修士1年　梅澤美菜　2022年9月29日