こんにちは。nojimokuの岡田まりです。
日本に長らく滞在した台風が過ぎ、少し涼しくなって秋を感じられるようになってきました。
熊野の朝もひんやりして、清々しい気分です。
さて、いま近畿大学の皆さんととあるプロジェクトが始まりました。
近畿大学の学生さんがその記事を書いてくれました。
拠点の改修工事に際し、弊社の工場でできる未利用の床板や壁板を活用していただきます。
ぜひご一読ください!
はじめまして!
近畿大学建築学部佐野研究室の野瀬、伊藤、生駒です。
私たちは、三重県熊野市を拠点として活動しています。
この度、私たちが取り組んでいるプロジェクトのひとつ、「ソトノノノ」の一部をnojimokuさんと一緒にさせていただくことになりました。
ソトノノノとは?
ソトノノノとは、熊野市内の大正時代の古民家(築100年)を改修して、自然や文化を学ぶコミュニティースクールをつくるプロジェクトです。改修工事は、古民家の持ち主であるアダム・ロベルさん、野中工務店、多田正治アトリエ、近畿大学佐野研究室と協同で行っています。敷地内には熊野の植生に合わせて生姜や柿の木を育成し、食育が行える庭も作っていて、自然が豊かなところです。
ソトノノノの改修作業は2023年の3月から取り組んでいます。改修作業では野中工務店さんに直接施工の仕方を教わり、時には学生が仕上げの貼り方を提案し、施工の仕方を決め、試行錯誤しながら頑張っています!
ソトノノノ床壁プロジェクトでは、nojimokuさんで出るハネ材を使って、内装床材を仕上げたいと考えています。ハネ材とは、割れや傷があったり、節や木目の形が悪かったりと、品質不良となり本来の用途に使用できなくなったものをいいます。日々どのようにハネ材が出ているのか現状を知るために2024年8月2日(金)にnojimokuさんの本社工場に見学に行かせていただきました。
工場見学にて
最初に、本社工場を見学させていただきました。従業員の方が機械で木を加工している様子を見ながら、どのようなものがハネ材になるのか説明していただきました。少しでも曲がっていたり、傷が付いていたり、節が多かったりすると品質不良となり、ハネ材になることを学びました。私たちが今回使わせていただく材は、幅105,120,150mmのハネ材で、あえてバラバラのものを用いる仕上げを考えており、それぞれを見比べてみました。実際に貼るとどのようになるのか楽しみです。
また、壁の仕上げには、ShopBotという機械を使いたいと考えており、こちらも見学させていただきました。ShopBotは、ビットと呼ばれる刃物を取り付けコンピューター制御により木材を加工する機械で、正確かつスピーディーに切断加工や溝彫りや角に丸みをつける面取り加工などができます。
手作業では難しい曲線を加工できるということで、わくわくしながら見させていただきました。
nojimoku工場を訪れて
普段簡単に見ることのできない製材工場で木1本から材が作られている様子を見ることができて、建築を学ぶ学生としてとても勉強になりました。
プロジェクトで使わせていただくハネ材について、ハネ材の種類やハネ材のでき方など優しく教えてくださり、私たち学生も興味津々でお話を聞かせていただきました。ありがとうございました!