ARCHITECT

のじもく
設計室

熊野材の付加価値を高める

のじもく設計室は、建築物の設計業務をするだけでなく、製材所としてのnojimokuにとって欠かせない機能を持っています。それは、「設計士」という視点から、製材所と工務店や設計士とのコミュニケーションを円滑に進めるためのパイプ役となることであり、熊野の木の魅力と地域住民、施主様とを引き合わせてくれるパイプ役となることでもあります。製材所の中に「設計士」がいてくれて良かったぁと、たくさんの人たちにそう感じていただけるよう努めています。

製材所なのに設計事務所

のじもく設計室の機能

nojimoku製品を
使用される
大工さん・工務店さんへの
製品の紹介や提案

熊野の人たちに
熊野の木の魅力を
知ってもらうための
伝道師

nojimoku製品の
良さを活かす
新築・リフォームの
設計

設計士や工務店と製材所のあいだ
施主様と製材所のあいだ
といった交わりづらい隙間を埋めることで
より良い木材の活用と、理想の家づくりのお手伝い
をすることがのじもく設計室のミッションです。

member

設計室の
メンバー紹介

熊野の木を使える恵まれた環境を最大限活かしたい。

一級建築士

濱田 直子

良質な木材生産地として知られる熊野の木材は、和室用に丁寧に育てられた節の少なさや年輪の細かさが特徴です。ですが、地元の方がその木材の良さを感じる機会は案外多くありません。のじもく設計室では、熊野の木をより地元の方にも味わっていただくため、地元の大工さん協力のもと、熊野の風土や気候にあった暮らしを考慮した家の設計を行っています。また、製材所の長所を活かし、施主様に木の手触りや香りを実際に確かめていただきながら、設計・施工のプロセスを進めます。その他、木の特性を活かした長く愛着を持って暮らせる空間や、その使い方もご提案しています。

岐阜生まれ。大学卒業後、岐阜、名古屋で設計事務所に勤務し、住宅の設計に携わる。結婚を機に2010年熊野へ移住。移住後、不思議な縁で野地木材工業株式会社(当時)と出会い、のじもく設計室の立ち上げに従事。現在は三児の母として熊野に居を構え、のじもく設計室を切り盛りしている。

熊野の木を生かした
設計事例

豊かに暮らす家 Home

コンセプト

コンパクトでシンプルな間取りだけど、「豊かに暮らす家」をコンセプトに設計しました。

三重県熊野市に位置し、立地は日当たり良好ではありましたが、南側道路のため、南側に開口を思いっきり開けると道路からの視線が気になる・・・そこで、家の中から外からの視線を気にせず開けられるよう窓を配置し、内障子をつけ、柔らかな光を取り込む工夫をしました。また、LDKに接し回遊できるウッドデッキと木塀を設け、家の中に外部のデッキ空間を視覚的に取り込みました。

外観については、「平屋のような暮らしがしたい」というご要望もあり、地元の桧と杉、そして壁には、居室の天井高を低くし、登垂木を採用し、大屋根とし、建物全体の高さもおさえた外観にしました。

材については、構造材は熊野桧と杉。「体にも優しい素材選びがしたい」というご要望もあり、内装については、床や天井には杉、壁には塗り壁を採用しました。杉については、柔らかい手触り、温かみを感じる点から選択しました。また造作家具等も杉のパネル等を使って作りました。外壁にも木を採用し、桧の赤生節(埋木)の板に、外部保護塗料を塗りました。いずれも体にも優しく、そして長く暮らす家の経年変化を家族共に感じられる素材をえらびました。

wood-interior wood-interior wood-interior wood-interior

住まい手の声

今年の夏で完成してから3年になります。今振り返ってみて、設計期間も、じっくり話を聞いてもらえたので、長かったとは思いませんでした。自分たちの中でも、「家」について考え、向き合う時間がもらえたので。家が完成した当初玄関を開けるたびに、すごく木の香りがしました。私達は鼻がもう慣れてしまいましたが、いまだに訪問した人は「木のいい香りがしますね。」と言ってくれます。
以前住んでいた借家では、冬にスリッパを履いていても底冷えがし、冷え性に悩まされていました。今の家は、杉の床が温かく感じられるので、冬でもスリッパを履かずに生活しています。以前の家では、毎シーズン風邪をひいていましたが、今の家になってから、そういえば風邪もひいていないですね。提案してもらった薪ストーブも、入れてよかったです。薪ストーブの温かさが杉の床にも伝わり、心地いいです。

薪ストーブについて、初めての扱いなので、最初は少し不安もありましたが、夫婦ふたりとも薪ストーブの木をくべることが毎シーズン冬の季節の楽しみになりました。
杉の床は、やっぱり傷がつきますね。物を落としてつけてしまった傷は、そのときはショックでしたが、木は木なので、あまり目立たず、今ではいい思い出になってます。
収納については、設計時から収納計画もしてもらい、造作で作ってもらったので、置き家具を買い足すことなく、すっきり生活ができています。その家具の天板や扉も自分達で塗装をしたので、愛着があります。暮らし方で大きく変わった自覚はないですが、シーズンで薪ストーブのグッズや、より快適に過ごすために、サーキュレータや加湿器を導入してみたり、生活の工夫を楽しみながら、穏やかに暮らしています。

のじもく設計室の
こだわりと特徴

設計の専門家だからこそ高いデザイン力と提案力

設計の専門家である「設計士」が建築・リノベーションのご相談に乗ります。ただ機能的につくるだけでなく、住む人それぞれの心地よさに合わせたデザインを一緒に練り上げ、ご提案いたします。

地域の風土に根差した住む人と場所にふさわしい設計

熊野に住み、熊野の木材を知り尽くした設計士が在籍する「のじもく設計室」。だから、風土に合わせた設計をご提案できます。雨の多さ、湿度の高さ、冬の寒さ、虫の多さ……わかります。ご相談ください!

自社製品を使用し製剤から施工まで一貫して見届ける

製材の工程とシームレスにつながっているから、木材も設計に合わせて適材適所でご用意できます。また、木材の質感を途中段階で確認していただくことで、木材へのこだわりを実感できる家造りを行います。

可変性を楽しみながら長く住める家を設計

木の家は、住めば住むほど変化します。木の変化と人の変化、両方を視野に入れた「可変性」を楽しめる家造りをご提案します。変化を楽しみ、味わう暮らしを、まずは熊野から。

家づくりの流れ 家づくりの流れ

Q & A

Q.1.相談したいのですがどうすればいいのでしょうか。

A.お問い合せフォームからメールを送っていただくか、直接会社へお電話をお願いします。

Q.2.ホームページに載っている住宅を見学することはできますか?

A.自邸や、会社スタッフの家、レンタルスペース等は、ご案内することができます。