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KONAMIITA

こなみいた

桧材羽目板の新しい波をつくる

熊野に豊富に育つ桧材を使った、小幅板風羽目板に続く新しい羽目板のかたち、それが格子風羽目板「こなみいた」です。桧の羽目板をベースにひと手間を加え、日本風の建築様式である格子「風」に仕上げました。名前は小さな波を描くような断面から。

桧の新解釈に向けて

北欧風の表現である小幅風羽目板がご好評いただいているいま、日本の木の代表である桧を、改めて日本風の表現で再解釈できないか。そう考えた結果たどり着いたのが「格子」でした。
板を格子風に見せるため、こなみいたでは様々な工夫をこらしています。板の限界の中でもっとも格子に見える溝の深さや幅の検討、塗料溜まりができない底の形状の工夫。なにより、板同士の継ぎ手である実(さね)には気を使いました。溝の連続性をしっかり残しつつ、強度を保つために、試作を繰り返した結果、現在のかたちにたどり着きました。

chainsaw

多彩な表現を可能にする
二種類の格子巾

格子巾は11mmと26mmの二種類。11mmの方はスパンドレルのような繊細な仕上がりとなります。室内の天井にはもちろん、軒裏などに使っても深い陰影が出て和風よりもモダンでシャープな仕上がりに。26mmは窓格子などでも使われる細いながらもしっかりとした印象を与える巾としました。天井のほか、壁に貼ることで格子仕上げのようなリズミカルな仕上がりを楽しむこともできます。

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新商品のため、サンプルを取り寄せてご確認下さい。
事例写真も募集中です。

開発
STORY

小幅板風から格子へ
新たな日本らしさへの挑戦

chainsaw

開発の経緯

以前nojimokuさんと共同で開発した小幅板風羽目板は、北欧の自然環境から生まれた表現方法を日本の桧に持ち込んだものでした。それが一定数の共感を得られることが分かった今、日本の木の代表である桧を、改めて日本風の表現で再解釈できないだろうかという考えが、ふつふつと湧いてきました。

桧はそのまま羽目板として使えば和風の仕上がりになるわけですが、住宅に使うには上品になりすぎる。もうひとつ手を加えることで、ただの板ではない日本風の何かを表現できないか?そこで思いついたのが『格子』です。古い街並みの軒下に整然と並ぶ窓の格子のように、繊細で規則正しいさまを板で表現できないか?そこでnojimokuさんとの新しい羽目板開発プロジェクトがはじまりました。

格子を表現するにはさらに巾の大きな溝を掘り、細い棒が並んでいる様子を再現する必要があります。その溝は深ければ深いほど格子にみえるわけですが、薄い板に掘れる溝の深さには限界があります。まず何ミリの深さの溝が最適なのか?

また普通に溝を掘ってしまうと、塗装の際に溝の底の隅に塗料溜まりができるため、そこには微妙なRを付けることにしました。ただ格子としての面はしっかり出るように山の部分は面を出してソリッドに仕上げることにしました。そして、どのくらいの幅で溝を入れるのが一番格子にみえるのか、試行錯誤は続きました。

開発で一番難しかったのが、板同士の継手である実(さね)をどう作るかという点。溝をなるべく深く掘りつつ、その溝が綺麗に連続するようにみせる必要があり、その連続性と実の結合性を両立させつつ、しっかりした強度をどう確保するか、もっとも気を使った部分です。

そんな問題点をクリアしながら試作品を作りつつ、ようやく完成したのが格子風羽目板『こなみいた』です。

ネーミングは小さな『波』を描くような断面から考えました。ちなみに波はフィンランド語で『Aalto』。小幅板風羽目板のデザインの参考にさせてもらったアルヴァ・アアルトへのリスペクトも込めて名付けています。

格子巾は11mmと26mmの二種類。11mmの方は、スパンドレルのような繊細な仕上がりとなっていて、室内の天井に使ってもいいし、軒裏などに使っても深い陰影が出て和風よりもモダンでシャープな仕上がりになると思います。26mmは窓格子などでも使われる細いながらもしっかりとした印象を与える巾としました。天井のほか、壁に貼ることで格子仕上げのようなリズミカルな仕上がりを楽しむこともできそうです。

日本の木の代表ともいえる桧を、日本の住まいの工夫の一つである格子のようにデザインした『こなみいた』。デザインした私自身、自分の設計物件で使うのが楽しみ。貼り方によって色々な表現ができると思います。皆さんのアイデアで多彩な表現がされることを期待しつつリリースさせて頂きます。

仕様

塗装へのこだわり

桧を自然塗料で着色し、幅広いニーズに応えていくための新たなプロジェクトから、新たな塗装材が生まれました。ドイツの自然塗料メーカーであるオスモさんに協力頂き、仕上げ方法から塗装工程に至るまで数か月に渡る試作期間を経た自信作です。

STANDARD

スタンダード

スタンダードはこちら。
経年変化を味わえる
無塗装品とクリア塗装品。

無塗装

クリア塗装

ORIGINAL

オリジナル

色の個体差を着色塗装でカバー。
新しい色は深く落ちついた色合い。
塗装品だから現場で手間いらず。

フラット

グレージュ

ブランジュ

フラット

桧のありのままの表情を無塗装より自然に表現

フラット色は、桧を無塗装のような風合いに仕上げつつ、さらに赤身と白太の色巾をなるべく抑えることを目指した新色です。桧そのものの色味は活かしたいが、全体の色目は落ち着かせたいという場合や、和室の仕上げなどにも最適です。

グレージュ

ベイツガのような落ち着いた色目と木目を表現

グレージュ色は桧に少しベージュ色をのせることでベイツガのような淡い色合いを持たせつつ、全体の木目のばらつきを抑えた新色です。桧素地よりも深い落ち着いた色あいで壁にも天井にも使いやすいニュートラルな色となっています。

ブランジュ

飴色になったラーチのような深いブラウン色

ブランジュ色は少し深めのブラウン色を桧にのせることで、北欧建築で使われている飴色になったパインやラーチの風合いを目指した新色です。杉のような色ムラもない深い色合いで、空間に質とコクを与える仕上がりとなります。