40歳だった。
会社を辞めた。 東京から田舎へ移住した。
ここは奥さんの地元。
子育てのため。
そして、田舎の風景が大好きだったから。
でも、移住してから気づいた。
自分は、環境の変化にすごく弱い人間だった。
人の言葉。 空気。 摩擦。 小さな違和感。
そういうものを、必要以上に怖がってしまう。
それまで積み上げてきたものを手放し、
人生2巡目を始めて、2年がたつ。
不安は、今でも普通にある。
でも、
奥さんが通っていた幼稚園に、娘が通い始めたこと。
夕暮れの 田んぼで、家族で撮影会したこと。
夏の草っぽいにおい。庭の土いじり。
そういうものが、自分を少しずつつくり変えていっている気がする。
ここで根付いて生きていきたい。
そんなことを思いながら暮らしていたある日。
… 家に、なんか細長いものが届いた。

細長い。突然届いた。

ああ、木材界隈の仲間たちの悪ふざけだ

開けてみると、木材。「これでなかしろ」ってことなんだろう。
うーん。めちゃくちゃ綺麗な材料。しかも、結構長い。

よし。福井だし、木材には禁断のことをしよう。

雪をかける。木材業界の人に怒られそうな行為だ。

よいしょ。よいしょ。

せっかくだし、娘にやってもらおうと思った。……が。
テレビに夢中だった。完全に無視された。

仕方ないので、自分でやる。

全然やってくれない。

木と雪。なんか、まったく意味はわからないけど楽しい。大人になるとしないことだな

福井の雪は冷たい。でも、悪くない。
43歳。人生の伸びしろ信じて、進んでる感がちょっとある

娘は、まだテレビに夢中。なので、自分で滑ってみた。
スピードが出過ぎて、雪につっこんだ。
移住して2年。
“自分の幸せの形”みたいなものを
確かめながら過ごしている。
雪の上で、木を滑らせて、
ちょっと笑える。 そんな日が、ちゃんと幸せなんだと思う。
※ここには、日々何を考えて、何しているのか、今の自分を表現する言葉を教えてください
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