2026.05.07 Thu

writer

野地伸卓

雪で、すべり台をつくった日

#お知らせ, #トピック
AMASUNA TRACK 02
ARTIST: 松田たけし/ The Selector / RUNTIME: 約5分

40歳だった。

会社を辞めた。 東京から田舎へ移住した。

ここは奥さんの地元。

子育てのため。

 そして、田舎の風景が大好きだったから。

でも、移住してから気づいた。

自分は、環境の変化にすごく弱い人間だった。

人の言葉。 空気。 摩擦。 小さな違和感。

そういうものを、必要以上に怖がってしまう。

それまで積み上げてきたものを手放し、

人生2巡目を始めて、2年がたつ。

不安は、今でも普通にある。

でも、

 奥さんが通っていた幼稚園に、娘が通い始めたこと。

 夕暮れの 田んぼで、家族で撮影会したこと。

 夏の草っぽいにおい。庭の土いじり。

そういうものが、自分を少しずつつくり変えていっている気がする。

ここで根付いて生きていきたい。

そんなことを思いながら暮らしていたある日。

… 家に、なんか細長いものが届いた。

細長い。突然届いた。

ああ、木材界隈の仲間たちの悪ふざけだ

開けてみると、木材。「これでなかしろ」ってことなんだろう。

うーん。めちゃくちゃ綺麗な材料。しかも、結構長い。

よし。福井だし、木材には禁断のことをしよう。

雪をかける。木材業界の人に怒られそうな行為だ。

よいしょ。よいしょ。

せっかくだし、娘にやってもらおうと思った。……が。

テレビに夢中だった。完全に無視された。

仕方ないので、自分でやる。

全然やってくれない。

木と雪。なんか、まったく意味はわからないけど楽しい。大人になるとしないことだな

福井の雪は冷たい。でも、悪くない。

43歳。人生の伸びしろ信じて、進んでる感がちょっとある

娘は、まだテレビに夢中。なので、自分で滑ってみた。

スピードが出過ぎて、雪につっこんだ。

移住して2年。
“自分の幸せの形”みたいなものを
確かめながら過ごしている。

雪の上で、木を滑らせて、
ちょっと笑える。 そんな日が、ちゃんと幸せなんだと思う。

─── AMASUNA TRACK 02 / ARTIST ───
野地伸卓

松田 たけし
モノヅクリ伴走支援ディレクター/松田たけし
兵庫県神戸市
※ここには、日々何を考えて、何しているのか、今の自分を表現する言葉を教えてください
 
影響を受けたヒト、コト
坂本大祐さんの、自分の幸せの作り方

余したくないもの
3歳の娘が手を繋ぎにきてくれるこの瞬間

FAVORITE TRACK
THE BLUE HEARTS『終わらない歌』
─── JOIN STORY ───
木のプロダクトが好き。川上からやりたいという想いで、ノジモクツアーという怪しい集会に参加。ノリでそのまま入信してしまった。

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